この記事を書いた人
はり師・きゅう師(国家資格) 整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。 肩こり・腰痛・産後ケアを専門に、のべ数千名を施術。 現在は0歳の息子を育てながら、リアルな育児体験をもとに情報発信中。
整骨院に勤めて15年。さすがにこれだけ長く働いていると、「あ、またこのパターンだ」という場面に毎日のように出くわします。
患者さんはみなさんそれぞれですが、なぜか似たようなことが繰り返される——それが整骨院の不思議なところでもあります。今日は同業の方も思わず頷いてしまう(かもしれない)「あるある」を、本音で語ってみます。笑いながら読んでいただければ幸いです。
施術の圧加減を確認すると、「もう少し強くしてください」。強くすると「もう少し」。また強くすると「もう少し」——。気づけば全力に近い圧をかけているのに「ちょうどいいですね」と言われる。これ、本当によくあります。強い刺激に慣れると感覚が鈍くなる、という現象でもあるのですが、翌日「揉み返しが来ました」と言われることもセットです(笑)。
施術中にいびきが聞こえてくることがあります。それ自体はリラックスできているということなので歓迎なのですが、終わったときに患者さんが「あ、寝てた」と気まずそうにするのがかわいらしいです。「遠慮なく寝てください」とお伝えしています。
「どこか気になるところはありますか?」→「特にないんですけど、強いて言えば……」から始まる30分の問診。でも、そこで話された内容が施術のヒントになることもよくあります。
転院や他院へ行ったことを遠回しに教えてくれることがあります。戻ってきてくださるのはありがたいのですが、複雑な気持ちになるのも正直なところです。
症状が改善すると「もう大丈夫です」と来なくなる。それ自体は喜ばしいことなのですが、根本的な原因が解決していない場合に同じ症状で再来院されることも少なくありません。「もう少し続けましょう」と伝えるタイミングの難しさを毎回感じます。
「全然平気です!」という方と「絶対無理です!」という方しかいない印象があります。「ちょっと怖いけど試してみます」という方に最も感動します。
当院は予約制ですが、「ちょっと近くを通りかかったので」と飛び込みでいらっしゃることがあります。対応できるときは嬉しい気持ちもありますが、満員のときは本当に申し訳ない気持ちになります。
電車に乗っても、スーパーに行っても、街を歩いていても、「あの人は左の腰が落ちているな」「首の前方変位がある」と分析してしまいます。完全に職業病です。家族からは「その目でこっちを見ないで」と言われています。
「最近肩が凝るんだよね」という友人の一言から、気づけば「それは菱形筋の緊張ですね。でも原因は胸郭出口かもしれないので……」と長い説明が始まってしまいます。ごめん、止まれないんだ。
人の体を毎日ケアしているのに、自分は「まあ後で」と先送りにしがちです。整骨院スタッフの腰痛・肩こりあるある、実は業界内でよく言われます。私も例外ではありません。
「好きで仕事しているから休日も同じことをしている」と言うと驚かれますが、受け手の感覚は施術に直結するので、これは立派な勉強でもあります。
「それ、合谷(ごうこく)っていうツボを押すといいですよ」→「ちなみに合谷はね……」→「そういえば関連するツボで……」。気づけば5つくらいのツボの話をしています。患者さん、覚えられないですよね、ごめんなさい。
「これだけ打てばいい」という自分なりの感覚があって、そこから増やすのも減らすのも「なんか違う」と感じる。他の鍼灸師に「何本打つの?」と聞くと全員答えが違うのも面白いです。
「直接皮膚に乗せるやつですか?」という質問も定番です。現代のお灸はバリエーションが豊富で、じんわり温かいタイプがほとんどですよ、とお伝えするのも毎回の流れになっています。
東洋医学の「経絡(けいらく)」——体の中を巡るエネルギーの通り道の話になると、スタッフ同士で気づいたら1時間経っています。患者さんをお待たせしてしまわないよう、気をつけなければ。
いかがでしたか?整骨院や鍼灸院に通ったことがある方は、「あ、自分もやってた」と思うものがあったかもしれません。
患者さんのあるあるは、愛情を持って書いています。どのパターンの方も、整骨院に来てくださっていることへの感謝は変わりません。
もし「これもあるある!」というエピソードがあれば、コメントで教えてください。笑いながら読みに行きます。
→ 詳しくはこちら:整骨院スタッフがこっそりやっている「疲れをためない」7つの習慣