この記事を書いた人
はり師・きゅう師(国家資格) 整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。 肩こり・腰痛・産後ケアを専門に、のべ数千名を施術。 現在は0歳の息子を育てながら、リアルな育児体験をもとに情報発信中。
「育児に参加したい、でもどうすればいいかわからない」
そんなパパは、きっと少なくないと思います。私もそうでした。赤ちゃんが生まれた直後、病院から連れ帰ってきた息子を前に、「この子のために何をすればいいのか」が正直わかりませんでした。
整骨院で15年働き、患者さんの体と向き合ってきた私でも、育児の前では最初から何もできませんでした。それでも半年間、試行錯誤しながら「パパとして」少しずつ形になってきたことがあります。半年間の記録は育児日記シリーズでも書いています。→ 鍼灸師パパの育児ハリ日記①
今日は、私が経験から学んだ「パパ育児の心得」を10か条にまとめてみました。
産後すぐのパパが「育児に参加しにくい」と感じる理由はいくつかあります。
まず、ママは授乳を通じて自然に赤ちゃんとの時間が生まれるのに対して、パパには最初から明確な「役割」がありません。「何かしたいけど、何をすべきかわからない」まま時間が過ぎてしまう。
また、赤ちゃんはパパよりもママに慣れていることが多く、自分が抱っこすると泣いてしまうことも。「自分ではダメなのか」と感じて、引いてしまうパパもいます。生後5ヶ月の変化と向き合い方についてはこちらも参考にどうぞ。→ 生後5ヶ月の発達と関わり方
でも、育児にはコツがあります。最初からうまくできる必要はありません。大切なのは、「関わり続けること」です。
育児に「こうすれば必ずうまくいく」という正解はありません。赤ちゃんは毎日変わります。昨日効いた方法が今日は効かないことは当たり前。それに戸惑うより「今日はこのやり方を試してみよう」という気持ちで向き合うほうが、結果的にうまくいきます。
「育児はママがメインで、パパがサポート」という意識でいると、どこかで「手伝っている感」が出てしまいます。それはパパが気づかなくても、ママにはしっかり伝わっています。
育児は夫婦で対等に担う「共同プロジェクト」です。「ママが決めたことに従う」ではなく、「二人で考えて二人で決める」関係を意識してみてください。
「何かあったら言って」より「これだけは俺がやる」のほうがずっと助かります。例えば、「お風呂は毎日パパが担当」「夜間の対応は〇時以降はパパが起きる」など、1つのルーティンを完全に自分の仕事にする。それだけでママの精神的な負担が大きく変わります。
抱っこしても泣き止まないのは、あなたのせいではありません。赤ちゃんはまだパパの抱き方に慣れていないだけ。繰り返せば必ず慣れてきます。私の息子も、最初は私が抱っこするとよく泣いていました。でも2ヶ月もすれば、パパの抱き方を安心する場所として認識してくれるようになりました。
産後のママの体は、見た目以上に回復に時間がかかっています。ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、授乳による体力消耗——これらが重なっている時期に「疲れたから休みたい」と言えないでいるママも多い。
「今日どう?しんどいことない?」という一言を、毎日かけてください。鍼灸師として言いますが、産後の体のケアは本当に大切です。
「何かやることある?」より「もう洗い物しておいたよ」のほうが100倍伝わります。言われてからやるのではなく、気づいて先に動く。これができるようになると夫婦関係が大きく変わります。
「どうすればいい?」とすべてママに聞くのではなく、自分でも本やアプリで月齢の情報を調べる習慣をつけましょう。「なぜ今このタイミングで離乳食を始めるのか」「人見知りはなぜ起きるのか」を知っているだけで、育児への関わり方が変わります。
ママが外出できるよう、「パパと赤ちゃんだけで過ごす時間」を定期的に作ることをおすすめします。最初は不安でも、やってみると意外と何とかなります。そしてその時間が、パパと赤ちゃんの信頼関係を大きく育てます。
育児の孤独は、ママだけのものではありません。周りのパパ友と話せる場があると、「自分だけじゃないんだ」という安心感が得られます。SNSでも地域のパパコミュニティでも、同じ立場の人とつながっておくことをおすすめします。
これは、鍼灸師として特に伝えたいことです。
育児は長距離走です。抱っこ・寝かしつけ・お風呂——全部が体を使う作業です。パパの体が壊れたら、育児を続けることはできません。睡眠・食事・体のメンテナンスを意識的に行ってください。「自分を大事にすること」は、家族を大事にすることと同じです。
うまくできなくていいです。泣かせてしまっても、家事をやり忘れても、落ち込みすぎないでください。
大切なのは「関わり続けること」です。毎日少しずつ、赤ちゃんとの時間を重ねること。その積み重ねが、パパと子どもの間に確かな絆を作っていきます。
私自身、まだまだ試行錯誤の日々です。それでも、息子が私を見てニコッと笑う瞬間に、「やっていてよかった」と心の底から思います。
一緒に、不完全なりに頑張りましょう。パパ同士、応援しています。
→ 詳しくはこちら:生後6ヶ月の赤ちゃんとパパの関わり方