この記事では、育児中に頭痛が増える原因(タイプ別)・タイプ別のツボと対処法・授乳中の薬との使い分け・FAQを、整骨院15年の鍼灸師パパがまとめています。「頭痛薬を飲んでいいか迷っている」「薬なしで楽になる方法を知りたい」という方に向けて、実践的な内容を書きました。
「育児が始まってから、頭痛がひどくなった気がする」
整骨院でこういうお声をよく耳にします。そして授乳中のママからは「薬を飲んでいいのか迷う」という相談も多い。
鍼灸師として、そしていま現役で育児をしているパパとして、この問題を正面から書きたいと思います。
東洋医学では睡眠は「気(エネルギー)」と「血(けつ)」を回復させる時間です。睡眠が分断されると、頭部に栄養と酸素を届ける「血」が不足し、頭痛が起きやすくなります。
西洋医学的に言えば、睡眠不足で自律神経が乱れ、脳血管が過敏になる状態です。
→ 育児中の睡眠不足との向き合い方はこちら:育児パパの睡眠不足を「質」で乗り越える
授乳・抱っこ・おむつ替え……育児中はとにかく「前かがみ」が多い。この姿勢が続くと首の後ろの筋肉が緊張し、後頭部から頭全体への血流が滞ります。いわゆる「緊張型頭痛」が起きやすい状態です。
赤ちゃんのペースに合わせていると、自分の食事や水分補給がおろそかになります。特に授乳中は水分をたくさん消費するため、脱水気味になりやすい。脱水は頭痛の直接的な原因になります。
整骨院で育児中のパパ・ママの頭痛を診ていると、大きく3つのタイプに分類できます。それぞれ効果的なケアが異なるので、まず自分がどのタイプに近いかを確認してみてください。
特徴: 後頭部から頭全体がずしんと重い、首を動かすと頭痛が強くなる、デスクワークや授乳後に悪化する。
原因: 長時間の前かがみ姿勢で首の筋肉(特に胸鎖乳突筋・後頭下筋群)が硬くなり、後頭部の神経や血管を圧迫しています。緊張型頭痛と呼ばれるタイプです。
整骨院での印象: 育児中のパパ・ママに最も多いタイプです。授乳中に下を向き続けるママ、抱っこの姿勢を長時間続けるパパ、どちらにもよく見られます。
おすすめのツボ: 天柱・風池
首こり型のケア手順:
特徴: こめかみや目の奥が痛む、夜の授乳後にスマホを見ると悪化する、目がしょぼしょぼする感じがある。
原因: 深夜の授乳記録をスマホで入力したり、眠れない夜にSNSを見たりすることで、目の筋肉(毛様体筋)が過労状態に。眼精疲労から来る頭痛は、目の奥や側頭部に現れやすいのが特徴です。
整骨院での印象: 「頭痛はいつも夜中の授乳後から始まる」というママに多いパターンです。暗い中でスマホのブルーライトを見続けるのが最も負担が大きい。
おすすめのツボ: 風池・太陽(こめかみのくぼみ)
目の疲れ型のケア手順:
特徴: 朝起きたときから頭が重い、1日中なんとなくだるい、夜中に何度も起こされた翌日に特に強い。
原因: 細切れ睡眠で深い眠り(ノンレム睡眠)が確保できず、脳が十分に休まっていない状態です。東洋医学では「気血の不足」、西洋医学では「自律神経の乱れと血管の過敏化」が原因として挙げられます。
整骨院での印象: 「頭痛か寝不足かよくわからない」とおっしゃる方が多いのがこのタイプ。じつは睡眠不足そのものが頭痛を引き起こしています。
おすすめのツボ: 合谷・百会(ひゃくえ)
睡眠不足型のケア手順:
これはかかりつけ医に必ず確認してほしい事項ですが、一般的な情報として整理しておきます。
医療機関での一般的な情報として、**アセトアミノフェン(市販品ではタイレノールなど)**は授乳中でも比較的安全とされており、かかりつけ医から「飲んでいい」と言われるケースが多いです。ただし、これはあくまで一般的な情報であり、個人の状態によって異なります。
必ず医師に確認してほしいこと:
| 状況 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 頭痛が軽め・ズキズキしていない | まずツボ押し・水分補給・休息 |
| 授乳直後で薬を飲みにくい | ツボ押し・ホットアイマスク |
| 痛みが強くて仕事・育児に支障がある | 医師に確認のうえ薬を使用 |
| 頭痛が週3回以上続く | 薬に頼りつつ鍼灸院・内科に相談 |
| 吐き気・光への過敏さを伴う | かかりつけ医に相談(片頭痛の疑い) |
薬を使わずに対処できる選択肢を知っておくことは、選択肢を増やすことにつながります。どちらが正しいではなく、状況に応じて組み合わせることが大切です。
→ 肩こり・首こりからくる頭痛のツボケアはこちらもご参考に:肩こりに効くツボ
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わるくぼみ。頭痛全般に効くとされる有名なツボです。反対の手の親指でゆっくり押し、5秒キープ×5回。授乳中でも片手でできます。
ポイント: 親指の腹ではなく、先端の骨の部分を使って「じんわり押す」のが効果的。「響く感じ」「少しじーんとする感じ」があれば正しい場所です。
後頭部、耳の後ろの骨の下あたりのくぼみ。緊張型頭痛や首こりからくる頭痛に特に有効です。両手の親指を当ててゆっくり押しながら、深呼吸します。
ポイント: 押すというより「ゆっくり沈める」感覚。呼吸に合わせて吐きながら圧をかけ、吸いながら離す。これを5〜8回繰り返すと頭が軽くなります。
頭頂部のほぼ中心、耳と耳を結んだ線と鼻すじの延長線が交わるあたり。頭の重さ・ぼんやり感・睡眠不足からくる頭痛に効果的です。
押し方: 中指を立てて、真下に向かって5秒ゆっくり押します。これを5回繰り返します。「頭全体がじんわりする」感覚があれば正解です。
あごを引き、耳を肩に近づけるように首をゆっくり横に倒す。左右各20秒。その後、下を向いて後頭部を軽く伸ばす。首こり型の頭痛には、ツボ押しと組み合わせると効果的です。
シンプルですが、頭痛が始まったら200mlの水をゆっくり飲む。軽度の脱水による頭痛はこれだけで改善することがあります。特に授乳中のママは水分消費量が多いので、のどが渇く前にこまめに飲む習慣をつけましょう。
はい、受けられます。薬を使わない治療なので授乳中でも問題ありません。頭痛が慢性的に続く場合は、ぜひ鍼灸院に相談してみてください。
うちの妻も産後の頭痛で鍼灸を受けていますが、「頭が軽くなる」と喜んでいます。自分が施術者として伝えるよりも、パートナーとして横で見ているほうが安心できるものだと気づきました。
→ 鍼灸とは何か、初めての方向けに解説しています:鍼灸って何をするの?
薬の種類によって異なります。アセトアミノフェン系(タイレノールなど)は授乳中でも比較的安全とされていることが多いですが、イブプロフェンやロキソプロフェン系は注意が必要な場合があります。必ずかかりつけの産婦人科または内科に「授乳中でも飲める鎮痛剤を教えてください」と事前に確認しておくことをおすすめします。「いざ頭痛になってから調べる」より、元気なうちに確認しておくのが安心です。
合谷(ごうこく)は片手でできる代表的なツボです。授乳中に反対の手でゆっくり押すことができます。風池や天柱は両手を後頭部に当てる必要があるので、赤ちゃんを寝かせたあとや、授乳クッションを使って安定させてからのほうが安全です。
週3回以上、または毎日頭痛が続く場合は「慢性頭痛」の可能性があります。セルフケアで改善する場合もありますが、片頭痛・群発頭痛・緊張型頭痛など、タイプによって適切な治療が異なります。内科・神経内科・鍼灸院のいずれかに一度相談してみてください。「育児で忙しいから」と我慢し続けると、頭痛が慢性化して治りにくくなることがあります。
整骨院勤務15年・鍼灸師パパより 「授乳中の頭痛、こんな方法が効いた」「ツボ押しを試してみた」など、コメントで教えていただけると嬉しいです。同じ悩みを持つ方の参考になります。
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