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育児中の腱鞘炎(ドケルバン病)を自分で治す5つの方法【鍼灸師が解説】

整骨院で働いていると、育児中のお母さんから「手首が痛くて、赤ちゃんを抱き上げるのがつらい」という相談をよく受けます。

→ 手首・腕の痛みに関する詳しいケアはこちら:育児中の手首痛のセルフケア

以前はどこか他人事のように聞いていましたが、息子が生まれてから自分も「あ、これ、痛い」となりました。抱っこひもをつけたとき、お風呂で体を洗うとき、授乳のサポートをするとき。気づいたら左手首に鈍い痛みが出ていました。

育児中の腱鞘炎は、パパにも起こります。

ドケルバン病とは何か

腱鞘炎にはいくつか種類がありますが、育児中に多いのが「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」です。

手首の親指側にある腱(長母指外転筋腱・短母指伸筋腱)が、腱鞘(けんしょう=腱を包むトンネル)との間で摩擦を起こし、炎症が生じます。親指を動かしたり手首を動かしたりするたびに痛む、という特徴があります。

赤ちゃんの頭を支えて抱き上げる動作、授乳中の姿勢保持、沐浴での体支え。これらはすべて「手首を曲げて、親指側に負担をかける」動きです。これを1日に何十回も繰り返すわけですから、腱鞘炎になっても不思議ではありません。

セルフチェック:フィンケルシュタインテスト

自分がドケルバン病かどうかを簡単に確認できる方法があります。

  1. 親指を手のひらの中に包み込むように握り拳を作る(親指を中に入れた状態)
  2. その握り拳を、小指側に向けて倒す

このとき、手首の親指側に強い痛みが走る場合はドケルバン病の可能性が高いです。

ただし、このテストはあくまで目安です。痛みが強い、しびれがある、親指の動きが制限されているなどの場合は、整形外科での診断を受けることをおすすめします。

なぜ育児中になりやすいのか

ドケルバン病は、繰り返しの動作と過負荷によって引き起こされます。

育児中は特に次のような状況が重なりやすいです。

  • 同じ動作の繰り返し:1日に何度も抱き上げる・下ろす動作
  • 睡眠不足による疲労の蓄積:体の回復力が落ちている状態での酷使
  • 産後ホルモンの影響(女性):リラキシンの影響で腱鞘がやわらかく、摩擦が起きやすい
  • 慣れない姿勢の長時間保持:授乳中や抱っこ中の固定した姿勢

「気づかないうちに」進行していることが多いのも特徴です。最初は少し違和感がある程度で、放置しているうちに痛みが強くなっていくケースがほとんどです。

自宅でできるケア

アイシング(炎症が強い急性期に)

痛みが強い・熱感がある・腫れているときは、まずアイシングです。

  • 氷水を入れた袋や保冷剤をタオルで包んで患部に当てる
  • 1回15〜20分、1日2〜3回を目安に
  • 直接皮膚に当てると凍傷の恐れがあるので必ずタオルを挟む

慢性的に痛みが続いているだけで熱感がない場合は、逆に温める方が血行を促して回復に効果的なこともあります。

テーピング・サポーター

親指と手首を固定することで、腱への摩擦を減らせます。

市販の「手首サポーター」でも効果はありますが、できれば親指と手首を一緒に固定できるタイプを選んでください。薬局や医療用品店で手に入ります。

完全に固定してしまうと他の筋肉が弱くなることがあるため、日中の育児中だけ使用して、夜間は外すのがおすすめです。

手首・親指のストレッチ

炎症が落ち着いてきたら、ストレッチを取り入れましょう。

手首の回旋ストレッチ

  • 肘を伸ばした状態で、手首をゆっくり時計回り・反時計回りに10回ずつ回す

親指の伸展ストレッチ

  • 親指をゆっくり外側に開き、10秒キープ。これを3〜5回繰り返す
  • 痛みが強いときは無理しない

鍼灸師目線:合谷(ごうこく)ツボへのアプローチ

東洋医学では手首・手の症状に「合谷(ごうこく)」というツボがよく使われます。

合谷は、手の甲の親指と人差し指の骨が合わさるあたりにあります。場所は、親指と人差し指を合わせたときに盛り上がる部分の頂点です。

ここを反対の手の親指で、やや強めにぐりぐりと10〜15秒押してみてください。鍼灸では全身の気の流れを整える「万能のツボ」として知られており、手首や手の痛みにも応用できます。

痛みが強いときは施術として鍼を打つことで、炎症を鎮め腱鞘周囲の血流を改善する効果が期待できます。

受診すべき目安

以下のような状態が続く場合は、整形外科や専門の医療機関への受診をおすすめします。

  • 1〜2週間以上、セルフケアをしても改善しない
  • 親指や手首の動きが制限されてきた
  • しびれが出ている
  • 赤ちゃんを抱き上げられないほど痛みが強い

放置して重症化すると、腱が断裂するケースもゼロではありません。早めに専門家に相談することが大切です。

日常でできる予防策

  • 赤ちゃんを抱き上げるとき、手首を曲げずに手のひら全体で支える
  • 抱っこひもを活用して、手首への負担を分散させる(抱っこひもの正しい装着方法はこちら
  • 授乳クッションを使い、腕・手首を支える
  • 合間合間に手首を軽く回したり、ストレッチを挟む
  • 疲れが溜まる前にアイシングやマッサージでケアする

育児中の腱鞘炎は「頑張ったから仕方ない」で終わらせず、ぜひ早めにケアしてみてください。親が体を壊してしまうと、赤ちゃんのお世話に支障が出ます。自分の体を大事にすることが、育児を長く続けるための基本です。

→ 肩こりが同時につらい方はこちら:育児中の肩こり・首こりのセルフケア


整骨院勤務15年・鍼灸師パパより
「こんなケアが効いた」「いつ頃から痛み出した」など、体験談をコメントで聞かせてもらえると参考になります。パパからの体験談も大歓迎です。


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#腱鞘炎#ドケルバン病#手首#育児#セルフケア

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と生後5ヶ月の長男との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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