この記事を書いた人
はり師・きゅう師(国家資格) 整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。 肩こり・腰痛・産後ケアを専門に、のべ数千名を施術。 現在は0歳の息子を育てながら、リアルな育児体験をもとに情報発信中。
生後6ヶ月の息子の頬が、ある日急に赤くポツポツしてきました。
「これ大丈夫?」と不安になったのは、きっと私だけではないと思います。赤ちゃんの肌荒れや湿疹は、生後まもなくから多くのご家庭が直面する悩みのひとつです。肌への刺激を和らげる意味でも、ベビーマッサージのやり方と注意点を知っておくと役立ちます。→ ベビーマッサージの効果と基本のやり方
整骨院での臨床経験15年の鍼灸師パパとして、今回は「赤ちゃんの肌荒れ・湿疹ケアの基本」を東洋医学の視点も交えながら解説します。
赤ちゃんの肌は大人と比べてかなりデリケートです。理由はいくつかあります。
肌のバリア機能が未発達
大人の皮膚には「皮脂膜」というバリアがありますが、赤ちゃんの肌はこの機能が未熟です。外からの刺激(汗・よだれ・摩擦)や、乾燥に対してとても弱い状態です。
皮脂分泌量の変化
生後2〜3ヶ月頃までは、ママからもらったホルモンの影響で皮脂が多く出ます。その後はぐっと減り、生後4〜6ヶ月頃には逆に乾燥しやすくなります。
刺激への過敏さ
汗・よだれ・ミルクが肌についたまま放置されると、それだけで炎症が起きやすくなります。「顔に湿疹が多い」のは、よだれや食べこぼしが付きやすい場所だからです。
ポイント:低刺激の石けんをよく泡立てて、やさしく洗う
お風呂上がりはタオルで「押さえるように」水気をとります。こすると摩擦で肌が傷つくので注意です。
ポイント:お風呂上がりの5分以内に保湿を
お風呂上がりは肌の水分が蒸発しやすい状態です。手早く保湿することが大切です。
保湿剤はワセリンや赤ちゃん用のセラミド入り保湿剤が人気です。「どれがいいかわからない」場合は、小児科や薬剤師さんに相談するのが一番です。
東洋医学では、肌の状態は「脾胃(ひい)」の働きと深く関係すると考えます。赤ちゃんの便秘と肌荒れには関連があることも多く、腸内環境のケアもあわせて参考にどうぞ。→ 赤ちゃんの便秘に効くマッサージ
脾胃とは
東洋医学における「脾(ひ)」は消化・吸収をつかさどり、食べたものを全身に届ける働きをします。「胃」は食べものを受け入れて消化する臓器です。
この脾胃の機能が弱いと、余分な「湿(しつ)」が体内にたまりやすくなり、それが皮膚の湿疹やジュクジュクした炎症として現れると考えます。
赤ちゃんの脾胃は未熟
生まれたての赤ちゃんは、脾胃の機能がまだ十分に育っていません。消化吸収の力が弱いため、余分な湿が体に残りやすく、それが肌荒れとして出やすいのです。
これは、赤ちゃんの湿疹が「体の未熟さの表れ」でもあることを示しています。成長とともに脾胃の機能が充実してくると、肌トラブルも落ち着いてくることが多いです。
以下に当てはまる場合は、皮膚科または小児科への受診をおすすめします。
特にジュクジュクした湿疹は、細菌感染が起きていることもあります。セルフケアで様子を見るより、早めに受診することをおすすめします。
| やること | 避けること |
|---|---|
| 低刺激石けんで丁寧に洗う | こする・強くふく |
| お風呂後5分以内に保湿 | ケアをサボる日を作らない |
| よだれ・汗はこまめに拭く | 市販の大人用保湿剤を使う |
| 悪化したら早めに受診 | 自己判断でステロイドを塗る |
赤ちゃんの肌荒れは、多くの場合「肌のバリア機能が未発達だから起きること」です。焦らず、毎日の洗浄と保湿を丁寧に続けることが基本になります。
東洋医学的に見ると、成長とともに脾胃の機能が育ち、肌状態も安定してくることが多いです。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせてケアを続けてあげてください。
気になることがあれば小児科・皮膚科への相談を迷わずに。専門家に相談することは、育児の大切な選択肢のひとつです。
→ 詳しくはこちら:生後6ヶ月の赤ちゃんとパパの関わり方