この記事を書いた人
はり師・きゅう師(国家資格) 整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。 肩こり・腰痛・産後ケアを専門に、のべ数千名を施術。 現在は0歳の息子を育てながら、リアルな育児体験をもとに情報発信中。
おむつを開けたら、いつもと違うゆるいうんち。回数も多いし、「これって下痢…?大丈夫かな」と不安になりますよね。
息子が生後6ヶ月の頃、冷房の効いた部屋で過ごしていた日のことです。朝から昼にかけて、おむつを替えるたびに下痢気味で。「おなかが冷えたのかな」と思い、薄手の布で体を包んで抱っこし、おなかをやさしくさすってあげました。
鍼灸師なので、中脘(ちゅうかん/おへその少し上)や天枢(てんすう/おへその左右)のあたりを意識してさすったところ、だんだん機嫌が落ち着いていきました。もちろんこれは「治療」ではなく、冷えで不快だった体を温めて楽にしてあげただけ。下痢そのものが心配なときは、あくまで受診が前提です。
先にお伝えしておくと、この記事は「下痢の治し方」ではありません。 赤ちゃんの下痢は原因もさまざまで、判断や治療は小児科の領域です。
ここでお伝えしたいのは、親があわてず見守り、「受診すべきサイン」を見逃さないための考え方です。赤ちゃんの下痢で一番こわいのは「脱水」。そこを中心に、整骨院勤務15年の鍼灸師パパとしてやさしく解説します。
この記事でわかること:
赤ちゃん、特に母乳の子のうんちは、もともとかなりゆるく、回数も多めです。大人の感覚で「ゆるい=下痢」と思うと、必要以上に心配になってしまいます。
いつもと比べてどうかが大事です。
こうした「いつもとの差」があるときに、下痢として気をつけてあげます。普段のうんちの様子を何となく覚えておくと、変化に気づきやすくなります。
赤ちゃんのおなかのトラブルでは、便秘のケアもよく相談されます。 → 赤ちゃんの便秘にベビーマッサージは効く?ツボと手順
下痢そのものより、**下痢によって水分が失われる「脱水」**が赤ちゃんでは一番こわいポイントです。ここだけは必ず見てあげてください。
脱水のサイン:
脱水のサインは夏の記事でも詳しくまとめています。 → 赤ちゃんの脱水・熱中症サイン
一般的な目安です。最終判断は月齢・状況・かかりつけの方針によります。
迷ったら、**小児救急電話相談「#8000」**に相談できます。特に月齢の低い赤ちゃんの下痢は、早めの相談が安心です。
受診して「家で様子を見て大丈夫」と言われたあとや、回復期に親ができることです。治療ではなく、過ごしやすくするサポートです。
下痢で失われた水分を補うため、母乳・ミルクはいつも通り、またはこまめに。少量ずつ何回にも分けてあげます。経口補水液を使う場合は、月齢や量について事前に小児科・かかりつけに確認しましょう。
※ 経口補水液は自己判断で常用せず、必ず医師・薬剤師に相談のうえで使ってください。
下痢が続くと、おしりがかぶれやすくなります。こすらず、ぬるま湯でやさしく洗い流す・押さえるように拭く・しっかり乾かしてから保湿、を心がけてあげてください。
離乳食が始まっている子は、回復期は消化のよいもの(おかゆ・すりつぶした野菜など)から少しずつ。脂っこいもの・冷たいもの・糖分の多いものは控えめに。
東洋医学では、消化を担う「脾(ひ)」は冷えに弱いと考えます。下痢のときはおなかを冷やさないことが回復の助けになります。冷たい飲み物を避け、腹巻きや薄手の掛け物でおなかを温かく保ってあげてください。
赤ちゃんのおなかにやさしく触れるケアはこちらも。 → 赤ちゃんに喜ばれるベビーマッサージ入門
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 前提 | 赤ちゃんのうんちは元々ゆるい。「いつもとの差」を見る |
| 最重要 | 下痢より「脱水」に注意 |
| すぐ受診 | 3ヶ月未満・脱水・血便・白い便・吐く・高熱 |
| 家でのケア | こまめな水分・おしりケア・おなかを冷やさない |
赤ちゃんの下痢は、成長の中でよくあることです。あわてず「水分が取れているか・おしっこが出ているか」を見守りながら、気になるサインがあれば早めに小児科へ。それが一番の安心です。
※ 本記事は一般的な育児情報であり、医療行為や医師の診断の代替ではありません。下痢の判断・治療については、必ず小児科・かかりつけ医、または小児救急電話相談(#8000)にご相談ください。
整骨院勤務15年・鍼灸師パパより