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赤ちゃんの秋の肌トラブル|乾燥が始まる季節のスキンケア【鍼灸師パパが解説】

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はり師・きゅう師(国家資格) 整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。 肩こり・腰痛・産後ケアを専門に、のべ数千名を施術。 現在は0歳の息子を育てながら、リアルな育児体験をもとに情報発信中。

夏の間ずっと悩まされていたあせもが、ようやく落ち着いた。

そう思っていたら、10月に入ったころから今度はほっぺがカサカサしてきた。ひじの内側や、ひざの裏がちょっと赤い。お風呂上がりに体をかいている気がする。

これ、毎年この時期にとても多い相談です。

夏の肌トラブルと秋の肌トラブルは、原因がまるで違います。夏は「汗と蒸れ」、秋は「乾燥」。だから、対策も変える必要があります。

わが家では、生後3ヶ月のころにエアコンの冷えで鼻水が出て、「しゅぽっと」で吸ってあげたら眠れた、という出来事がありました。そのあと調べていくうちに、息子はハウスダストのアレルギーがあることが分かりました。だから、肌や鼻の反応には人一倍気を配ってきたつもりです。

季節の変わり目に肌が荒れると、「うちの子、肌が弱いのかな」と不安になりますよね。この記事では、整骨院勤務15年の鍼灸師パパ目線で、秋の赤ちゃんの肌に何が起きていて、家で何をすればいいのかをまとめます。

この記事でわかること:

  • 秋に赤ちゃんの肌が乾く3つの理由
  • 保湿のタイミング・量・塗り方の基本
  • 部屋の湿度と衣類でできること
  • 東洋医学で見る「皮膚と肺」のつながり
  • 皮膚科・小児科に相談したほうがいいサイン

秋に赤ちゃんの肌が乾く3つの理由

① そもそも赤ちゃんの肌は薄い

よく「赤ちゃんの肌はもちもち」と言われますが、実際はとてもデリケートです。

大人の皮膚の厚さと比べると、赤ちゃんの皮膚は半分程度と言われています。表面のバリア機能もまだ未熟で、水分を保つ力が弱い。だから、外の環境の影響をそのまま受けます。

さらに、生後3ヶ月ごろまではママからのホルモンの影響で皮脂の分泌が多いのですが、それ以降は皮脂がぐっと減ります。生後半年〜1歳の赤ちゃんは、実は人生でもかなり乾燥しやすい時期にいます。

② 空気の湿度が一気に下がる

夏の湿度は70〜80%あったのに、秋になると50%を下回る日が出てきます。地域によっては、10月後半で40%台まで落ちることもあります。

湿度が下がると、肌の水分は空気中に逃げていきます。この変化に、赤ちゃんの肌はついていけません。

③ 夏のダメージが残っている

これが見落とされがちなポイントです。

夏の間、赤ちゃんの肌は結構なダメージを受けています。

  • 紫外線
  • 汗による刺激
  • あせも、汗を拭くときの摩擦
  • エアコンの風

このダメージが回復しきらないうちに乾燥の季節に入るので、秋はトラブルが出やすいんです。「夏を乗り切ったから安心」ではなく、夏の後始末をする季節と考えるとちょうどいいと思います。

夏のあせも対策はこちらにまとめています。 → 初夏の赤ちゃんのあせも・肌荒れ対策|東洋医学的な皮膚ケアの考え方


秋に出やすい症状と、見分けるポイント

見た目 考えられること 家でできること
ほっぺがカサカサ、粉をふく 単純な乾燥 保湿を増やす
ひじの内側・ひざの裏が赤い 乾燥+こすれ、アトピー傾向のことも 保湿と受診の検討
全身が白く粉をふく 全身の乾燥 入浴後すぐの全身保湿
ポツポツした赤み、かゆがる 湿疹の可能性 悪化するなら受診
唇や口のまわりが荒れる よだれ+乾燥 拭きすぎない、保湿
おむつまわりの赤み おむつかぶれ(乾燥とは別) こまめな交換、受診も検討

いちばん分かりやすいサインは、かゆがっているかどうかです。

赤ちゃんは「かゆい」と言えません。代わりに、こんな行動で出ます。

  • 顔を布団やタオルにこすりつける
  • 手足をもぞもぞ動かす、脚をこすり合わせる
  • 寝ているときに手が顔にいく
  • お風呂上がりに機嫌が悪くなる
  • 夜中に何度も起きるようになった

「夜泣きが増えたな」と思っていたら、実は肌がかゆかった、ということもあります。夜間はかゆみが強くなりやすいので、眠りが浅くなるのは自然なことです。


秋のスキンケアの基本|「洗いすぎない・すぐ塗る・たっぷり」

① お風呂は「ぬるめ・短め・こすらない」

秋になると、お風呂の温度をつい上げてしまいます。でも、熱いお湯は皮脂を落としすぎます。

項目 目安
温度 38〜40℃(大人にはぬるいくらい)
時間 湯船は5分程度
洗い方 石けんをよく泡立てて、手のひらでやさしく
すすぎ しっかり流す(残ると刺激になります)
拭き方 こすらず、タオルで押さえて水分を取る

ガーゼやスポンジでこすらないでください。手のひらで十分です。泡そのものが汚れを落とすので、力はいりません。

首のしわ、脇、そけい部など、汚れがたまりやすいところは指でそっと広げて洗い、しっかりすすいでください。

② 保湿は「お風呂上がり5分以内」

これがいちばん大事です。

お風呂上がりの肌は、水分を含んでいると同時に、そこからどんどん蒸発していく状態です。この蒸発が始まる前にフタをするのが保湿の役割です。

理想はタオルドライの直後。着替えより先に塗ってしまってもいいくらいです。

とはいえ、現実には風呂上がりが一番バタバタしますよね。あらかじめ、脱衣所に保湿剤とバスタオルとおむつをセットで置いておくと、動線がスムーズです。

③ 量は「思っているより多め」

保湿剤の量の目安として、**フィンガーチップユニット(FTU)**という考え方があります。

チューブから、大人の人差し指の先端から第一関節まで出した量(約0.5g)で、大人の手のひら2枚分の面積を塗る、というものです。

赤ちゃんの全身なら、けっこうな量になります。

塗ったあと、肌が少しテカるくらいが目安です。ティッシュが軽くくっつくくらい、と言われることもあります。「すり込んで消える」のは、量が足りていません。

④ 塗り方は「毛の流れに沿って、置くように」

すり込まないでください。摩擦は、それ自体が刺激になります。

手のひらに保湿剤を広げて温めてから、上から下へ、毛の流れに沿って、置くように滑らせます。

塗り忘れやすいのは、耳の後ろ、首のしわの中、手首、足首、おしり。ここも忘れずに。

⑤ 朝も1回塗る

1日1回だけだと、夕方には乾いています。

  • お風呂上がり(必須)
  • 朝の着替えのとき
  • 乾燥がひどい時期は、日中にもう1回

外出前に塗っておくと、冷たい風からのガードにもなります。

保湿剤の種類

タイプ 特徴 向いている時期
ローション 伸びがよく、塗りやすい 軽い乾燥、夏〜初秋
乳液・クリーム 保湿力とのバランスがいい 秋の主力
軟膏・ワセリン 保護力が高い。ベタつく 強い乾燥、口まわり、冬

秋は、ローションからクリームへ切り替えるタイミングです。乾燥が強い部分だけワセリンを重ねる、という使い分けもできます。

どれを使うかで迷ったら、まずは赤ちゃん用と書かれた、香料の少ないものから始めて、合わなければ変える。皮膚科で処方してもらうのも、まったく問題ありません。

肌荒れ・湿疹の基本はこちらでまとめています。 → 赤ちゃんの肌荒れ・湿疹ケアは何をすればいい?


部屋の環境でできること

保湿剤を塗るだけでなく、環境を整えるのが後半戦です。

湿度は50〜60%を目標に

湿度計を、赤ちゃんが過ごす場所の近くに1つ置いてください。感覚だけでは分かりません。

加湿の方法は、加湿器でも、洗濯物の室内干しでも、濡れタオルでもかまいません。ただし、70%を超えるとカビやダニが増えやすくなるので、上げすぎには注意してください。

ハウスダストやダニのアレルギーがある子の場合は、加湿しすぎがかえって逆効果になることもあります。うちの息子もハウスダストのアレルギーがあるので、この加減はいつも気にしています。

暖房の風を直接当てない

10月後半から暖房を使い始める家庭も出てきます。エアコンの暖房は、部屋をかなり乾燥させます。

  • 赤ちゃんの寝る場所に風が当たらない向きにする
  • 暖房を使うなら加湿もセットで
  • 設定温度を上げすぎない(20〜22℃前後が目安)

夏の冷房と同じで、風が直接当たる場所は乾くというのが基本です。

衣類と寝具を見直す

肌に直接触れるものは、意外と影響が大きいです。

  • 肌着は綿やガーゼなど、やわらかい素材に
  • ウールやフリースを直接肌に着せない(チクチクします)
  • タグが背中に当たっていないか確認
  • 洗剤はすすぎをしっかり。柔軟剤は必要なら少なめに
  • 寝具のカバーもこまめに洗う(ハウスダスト対策にもなります)

爪を短く、まるく

かゆくてかいたときに、肌が傷つくのを減らせます。掻き傷から細菌が入ると、とびひなどにつながることもあります。

寝る前に爪をチェックする習慣をつけると、夜間の掻き傷が減ります。


東洋医学で見る秋の肌:「肺は皮毛をつかさどる」

東洋医学の話を1つだけ。

東洋医学では、皮膚は「肺」の担当と考えます。「肺は皮毛(ひもう)をつかさどる」という言い方をします。

そして、肺がいちばん苦手とするのが乾燥です。「肺は潤いを好み、燥を嫌う」とされます。

だから東洋医学の目で見ると、秋に「肌が乾く」「鼻が乾く」「空咳が出る」「便が硬くなる」が同時に起きるのは、ばらばらの現象ではなく、同じ根っこ(乾燥に弱い肺)から出ていると考えます。

これが分かると、家でやることが整理しやすくなります。

東洋医学的な狙い 家でやること
外の乾燥から守る 湿度50〜60%、風を直接当てない
内から潤す 水分・母乳やミルクをこまめに、汁物
バリアを守る 洗いすぎない、こすらない
冷やさない 首・おなか・足首を出しすぎない

離乳食が進んでいる子なら、東洋医学で「潤す」とされる白い食材(大根、れんこん、白きくらげ、梨、山芋、豆腐)を、月齢に合わせた形で使ってみるのもいいと思います。

※はちみつは1歳未満には絶対に与えないでください(乳児ボツリヌス症のリスク。加熱しても防げません)。

「肺」については、五臓シリーズの第1回で詳しく書いています。 → 五臓シリーズ①「肺」|秋は肺を養う季節・乾燥と呼吸のケア


スキンシップも、ケアの一部です

保湿剤を塗る時間は、それ自体がスキンシップの時間になります。

手のひらで温めた保湿剤を、声をかけながら、ゆっくり肌に置いていく。赤ちゃんにとっては、触れられている安心感の時間でもあります。

急いでいるときは無理をしなくていいですが、余裕がある日は、足の裏から順番に、ゆっくり塗ってみてください。機嫌よく寝てくれることもあります。

ベビーマッサージの基本はこちらにまとめています。 → 赤ちゃんに喜ばれるベビーマッサージ入門

ただし、肌が赤くなっているところ、傷があるところは、こすらないでください。マッサージは、健康な肌に対して行うものです。


注意点:皮膚科・小児科に相談したほうがいいサイン

「乾燥だから保湿でなんとかなる」と自己判断で粘りすぎないでください。

次のような場合は、皮膚科や小児科に相談してください。

  • 保湿を1〜2週間続けても、赤みやかゆみが改善しない
  • 掻きむしって血が出ている、じゅくじゅくしている
  • 黄色い汁が出る、かさぶたが広がる(とびひの可能性)
  • 顔だけでなく、体の広い範囲に湿疹が広がっている
  • かゆみで夜眠れない日が続いている
  • 湿疹が「よくなったり悪くなったり」を繰り返している
  • 母乳やミルク、離乳食のあとに、じんましんや顔の腫れが出る(アレルギーの可能性。すぐ受診を)
  • 発熱を伴う発疹がある

特に「食べたあとに出る」場合は、必ず医療機関へ。 食物アレルギーは自己判断で対応しないでください。呼吸が苦しそう、ぐったりしている、繰り返し吐くといった症状があれば救急(119)です。

また、湿疹が長引く場合、アトピー性皮膚炎の診断や治療の対象になることがあります。ステロイド外用薬に不安を持つ方も多いですが、医師の指示のもとで適切に使えば有効な選択肢です。自己判断で中止したり、量を減らしたりせず、疑問があれば主治医に聞いてみてください。

夜間や休日で迷うときは、小児救急電話相談 #8000 が使えます。


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まとめ|秋の肌ケアは「洗いすぎない・すぐ塗る・湿度を上げる」

秋の赤ちゃんの肌トラブルは、夏とは原因が違います。汗ではなく、乾燥です。

やることは3つだけです。

ポイント 具体的に
洗いすぎない 38〜40℃、5分、手のひらでやさしく
すぐ塗る お風呂上がり5分以内、テカるくらいたっぷり
湿度を上げる 50〜60%を目標に、暖房の風は直接当てない

そして、かゆがっているサインを見逃さないこと。夜泣きが増えたと思ったら、実は肌がかゆかった、ということもあります。

うちの息子はハウスダストのアレルギーがあると後から分かったので、肌や鼻の反応はずっと気にしてきました。だから、心配になる気持ちはよく分かります。ただ、心配しすぎて自己流で粘るより、早めに皮膚科で相談したほうが結果的にラクなことも多いです。

今日は、お風呂上がりの保湿を「いつもの倍の量」にしてみてください。それだけで変わることがあります。


※ 本記事は一般的な育児情報であり、医療行為や医師の診断の代替ではありません。湿疹が続く、かゆみが強い、食後に症状が出るなど気になることがある場合は、皮膚科・小児科・小児救急電話相談(#8000)・救急(119)にご相談ください。

整骨院勤務15年・鍼灸師パパより

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育児パパのハリ日和 管理人

整骨院勤務15年の現役鍼灸師パパ。妻と1歳未満の息子との3人暮らし。 育児・健康・セルフケアをハリきって発信中。

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